2013年06月02日

スーパードクターK 真船一雄 第1巻 カルテ4◆心臓を狙われた男@

城南大学学長 大河内秀正私邸 にて、主治医が病床につく大河内老人に病状を説明するところから始まります。

重度の冠状動脈疾患・・・いわゆる狭心症です。

主治医も手術には高齢で耐えられないし、心臓の組織全体が悪化してる為、余命3ヶ月と診断しています。

しかし、この妖怪のような老人
「ワシはまだ死ねぬ・・・・もっと・・・・もと生きたいのじゃ・・・・!!」
と生への並々ならぬ執着心を見せます。

地位と権力を手中にし、城南大を磐石の体制にする為にあと一年は寿命がもってくれればと・・・

そこで主治医は・・・「唯一の助かる方法は・・・・心臓移植です・・・・!!」と禁断の治療法を提案するのでした。

この当時、日本は臓器移植後進国であり(現在でも後進国でありますがw)、1968年の札幌医科大学でのいわゆる和田移植の後遺症で長らく脳死移植や心臓移植はタブー視されていました。

今でもその後遺症は尾を引いており、法整備が進んでいるにも関わらず、臓器不足は一向に改善の兆しを見せていません。
生体臓器移植については日本人の美徳観念で、子供の為なら親が臓器を分け与えるのが当然のような風潮ですが、それも本来は異常な行為といわざるをえません。
それによって助かる子供も多いですが、健常者の命を危険にさらす行為を美談と捉えてしまう風潮には些か疑問を覚えます。

日本でも脳死患者数は年間2000人程度発生してるとされるが、移植の意思を明確に示してる人はかなり少ないのが現状である。

禁断の手術であるにも関わらず、
「そ・・・・そうか!!ワシの心臓を若々しい臓器に取り替えればワシの夢もかなうというのか・・・・!!」
と大河内学長も心臓移植に非常に乗り気になります。

しかし、主治医は学長のお体に負担を掛ける事なく、手術ができる医師はこの日本には居ないと断言します。

そこで登場したのが、大河内学長の懐刀であり、Kの宿敵ともなる「橋爪」だったのでした。(もっとも、橋爪が一方的にそう思ってるだけですが)

そして、大河内学長の体に適合する臓器の持ち主を探すプロジェクトが始動!!

しかしながら、高齢の学長の体に負担を掛けずに移植できる腕を持った医師はいないと主治医は思っています。

しかし、橋爪は「一人いる!」と断言し、主治医も

「まさか・・・・あの・・・・?」
臓器移植のプロフェッショナルと呼ばれた幻の天才外科医・・・・?」

と失念していた男の存在を思い出すのでした。

そして、狙われたのが学長のHLAに適合する臓器を持つ

「桑田広志」

橋爪は早速行動をおこし、自動車電話で救急車の手配を指示しながら、車のギアをドライブに入れて道を歩いている桑田広志を躊躇なくひき殺す勢いで轢きます。

そして、学長に報告する主治医。

学長も
「フフフフさすが橋爪じゃ・・・・ やることが早いわ」
と橋爪の仕事の早さに感心しています。

「その桑田という青年も大河内の心臓となって生き続けるのじゃ・・・・きっと喜んでくれるじゃろうて!!」

狂いっぷりも半端ではありません

橋爪がコンタクトをとったのはお察しの通りKです。

Kは病院で大河内に会い、主治医になる事に同意します。

そして、臓器提供者となる桑田青年を診ます。

偶然学長に適合する臓器を持ち、ロクな治療もせずに、ほぼ放置状態になってるのを見て、交通事故で運ばれたものでは無い事を見抜き、バンパー創が脛ではなく、ひざにある事で、急ブレーキが掛けられた形跡も無く、全身の傷や骨折の具合から時速80キロのスピードで真正面からはねられてる事も一目で見抜いたのでした。

橋爪は報酬3千万を用意すると言い、買収にかかります。

黒服の男達も勢ぞろいで、銃まで見せる周到さです。

Kは快諾ではありませんが、助手を指定する条件で手術を引き受けます。

電話した相手は寺沢病院の高品です。

ゴムシートと針金と何に使うか分からないものを持ってくるように指示します。

高品は城南大病院の異様な雰囲気を訝りながら、Kから術式が心臓移植である事を知らされます。

そして、Kは

「ケッケッケッケ ワシは第二の命を手に入れるのじゃ――!!」

という大河内老人の雄たけびを聞きながら、高品と手術着を着て手術室に入り、以下次号に続く・・・
 

今回の話に出てきたワードで一般人にはあまりなじみのないものに、バンパー創があります。

バンパー創とは車のバンパーによる打撲痕で、成人が立ってはねられた場合には、乗用車では脛、バス・トラックでは太ももに生じて、当然ながら、真正面、真後方からでは左右の足の同じ高さに見られる傷です。

衝突部には表皮剥奪、挫創、皮下出血、筋肉内出血、骨折等様々な損傷が診られます。

正面や側面からの衝突では時速40キロ以上でも骨折が見られますが、後方からでは膝関節の屈曲や筋肉によって衝撃が緩和される為に、時速70キロ以上の速度が無いと骨折しないという統計があります。

バンパーの高さは走行中は静止時よりも低くなり、急ブレーキを掛ければKも指摘していた通り、20センチ以上は沈み込みます。

神業のメスは今回見せませんでしたが、闇の社会でもKは名の通った医師である事が分かります。
臓器移植のプロフェッショナルと言われていますが、プロと言われるほどの技術をどこで身に付けたのかは不明のままです。
細かい事は気にしたら負けです。
Kがこの局面をどう乗り切るか、素直に楽しみましょう。

posted by しりうすぅ at 15:42| Comment(0) | スーパードクターK | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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