2013年06月01日

スーパードクターK 真船一雄 第1巻 カルテ3◆闇の中の手術A

前回からの続きです。

巨大なガレキを背中で支えながら、「ケガはないようだな・・・・」と子供を気遣うK。

子供は大量の出血を見てパニック状態ですが、Kは諦めません。

「あきらめるな・・・・手術続行だ・・・・!!」と子供に言います。

できるわけが無いと泣き喚く子供ですが、こんな状態ではもっともな事です。

Kは巨大なガレキを支えてるので両手は使えません。
さぁどうするのか・・・・

Kは迷わず、「お前がやれ オペの続きを」と子供に言い放ちます。

子供はできっこない、無理だとわめきます。
当然ですね。

しかし、Kは冷静です。
「動脈の出血は勢いがすごい それに腸の組織は非常にもろい ここまで出血量から考えて・・・・ 出血多量のショック死まで あと5分!!」
と診断します。

そして、まずメスを取れと指示しますが、ガレキの直撃でメスがひんまがって使い物にならなくなっています。

「もうママは死ぬんだ――!!」

と子供は絶望的になります。

そこでKはとっさのひらめきで、
「そこの酒ビンを割れ!」
と指示します。
当然ながら子供は理由が分かりません。????状態です。

それでもかまわず「だまって言う通りにしろ――!!」と絶叫気味で指示します。

まぁ理由くらい説明してから指示すれば素直に聞くんだろうと思いますが、そこは無骨なKですから子供の扱いなんて分かりません。

ビンを割ったガラスのかけらをメス代わりにするのが目的だったのでした。

ヘアピンとガラスのかけらを残った酒に浸けて消毒させて、母親の手術再開です。

Kは冷静に指示を出します。

「お母さんの傷口を広げて手を入れろ そしてやぶれた血管をそのヘアピンでとめるんだ!」

素人のしかも子供がいきなりやるには凄くハードルが高い処置です。
子供は吐き気を抑えながらやろうとしますが、やっぱり出来ないと泣き叫びます。

しかしKは「あと3分だ」と現実を冷静に伝えます。
そうです、うろたえてる時間などないのですぅ。
さっさと処置をしなければ確実に死ぬという事を子供に伝えるには冷静になるしかありません。

「死んでしまえば・・・・ただの肉の塊だ!」

と。

Kは動脈の位置などを正確に子供に指示しながら処置をさせていきます。
内臓や血管の位置関係は個人差があり、正確な位置を知ってるのはKだけですが、流石にK一族の医師です。
一度見た内臓の位置関係は完璧に把握しています。

直視しなくとも指示に間違いはなく、見事に血管にヘアピンを挟む事に成功します。
挟んだ後で、完全に止血する為に糸で縛る指示も出します。

止血は何とかなりましたが、大量出血の原因となった残る一つのガレキ除去は忘れてはいけません。

「これからが本番だ!」「今度はガレキを取り除く作業だ」と手術を続行させます。

しかし、血流でながされてしまい、破れた血管の周囲を探させてもガレキは見つかりません。

時間はどんどん過ぎていきます。Kも必死に考えます。
そして・・・腸の一部が変色している事に気づきます。
ガレキの影響で血流が悪くなったせいでしょう。

そこを探させて見事にガレキ除去を完了させます。

本格的な処置は病院で行う事にして、開腹した腹を仮縫いさせます。

終わった頃に崩れたビルのガレキ除去作業が進み、Kが支えていた巨大なガレキも除去されて、救急隊員がK達を発見して母親は搬送されていきます。

ビルのオーナーが礼を言いに現れますが、
「一人死んだぞ」
「手抜き工事でずい分もうけたようだが・・・・」
「その何倍もの賠償金を支払うハメになったな!」
と釘を刺します。

子供はこの救急隊員も驚くほどの完璧な応急処置を乗り越えて、Kに「いい勉強をしたな」と言われて、ヘタレ卒業です。

Kは見返りも求めず颯爽と去っていきました。

これだけの事故なら他にもけが人はいたはずですが、死者が一人だけというのは奇跡に近かったのかもしれません。
医師免許の無い子供が手術をする事は通常なら「医師法違反」ですが、今回のケースは「緊急避難」に当たるので問題ありません。

もっとも、K一族の教えでは「命より重い法などオレは認めぬ」という事なので、

 人を救う為なら法などハナクソも同然

 ですがね・・・

posted by しりうすぅ at 19:41| Comment(0) | スーパードクターK | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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