2013年06月08日

スーパードクターK 真船一雄 第1巻 カルテ6◆五輪に賭けた右腕

新日本バレーボール男子リーグを観戦するマントの男
傍目からは完全に不審者ですw

東フィルム所属の大谷選手がスパイクを決めて完全優勝を決めます。

「決まった――!!ゲームセット東フィルム完全優勝――!!」

と実況も熱が入っています。

人気 実力ともにNo.1 大谷定久 彼がいればオリンピックでもメダルが確実

日本が久々に世界にほこるエース・アタッカー大谷定久!!

と評価も非常に高い選手です。

応援の女の子達の騒ぎぶりも凄い様子。
どんなスポーツでもそうですが、ルールなんか何も分かってない選手個人のファンでもいるだけで盛り上がるので実にありがたい存在です。

高見の見物をしている五輪強化委員のオヤジどもも一安心の様子。

そんな女の子達の相手をしながら、大谷がマント姿のKを見つけます。

肩を掴んで、

「KAZUYAじゃねぇか!!」

と会えた事を喜んでいます。

「お前の勇姿を一目・・・・見ておこうと思ってな・・・・」

とKも意味深な事を言っています。

大谷とは親友だったようで、Kが表社会から消えた当時の事も知っているようです。

「しかし・・・・心配したぜ 突然 姿をくらますなんて・・・・しかも このオレに一言もなしでなんてよォ!」

と消えた当時から心配していたようです。

Kのオヤジが死んでいる事も大谷との会話で初めて明らかにされますが、深い事情までは現時点では不明です。

大谷は当然のようにどこの病院に勤務しているかを聞いていますが、

「いろいろあってな・・・・表立って医療活動ができぬのだ・・・・」

と、あまり事情を言いたくないような感じでKが話しはじめます。

大谷もそれに疑問を持って「なぜ!?」と聞き返しますが、すぐに追っ手が掛かり、

「オレの移植術のウデをねらってな・・・・ハイエナ共が群がってくる・・・・」

と裏社会で臓器移植のプロフェッショナルという評判が知れて自分の延命の為に群がる患者はハイエナでしかないと迷惑気に事情を話し始めます。

大谷も城南大の大河内学長の心臓移植の噂を聞いていたようで、Kもそれについて説明をします。

「手術とは関係なく結果的に大河内は死んだ」

と重要な事は端折っていますが、救命処置をしなかったKは結果的に殺したも同然です。

そして、城南大系列のとりまき連中はKを殺す為に血眼になって探してるという事情も語ります。

「この日本にはオレのオペの腕どころか 命までもねらってる連中がわんさかといるわけだ・・・・」

と。

城南大では橋爪が殺意を露わにしてKを探してる様子が描かれます。

「大河内学長を殺し・・・・我が城南大の権威を著しくおとしめたやつを・・・・Kを殺せ!!」

と怒り心頭の様子です。

大谷は昔からてめえのことはてめえでケリをつけてきた男だとKを理解していますので、もう何も聞かないと言って、事情も察して別れます。

Kは「ケガでもしたらオレを呼べ治してやるぞ」と軽い口約束を交わします。

大谷は「一生おめえの世話なんかにゃならねぇさ!」と自身ありげにこたえます。

大谷は城南大には情報網も無数にあり、どんなものでも意のままにしなくては済まない城南財閥がついているので、やつらの目をかいくぐるのは難しいと非常に心配な様子で見送ります。

なぜそんな裏事情に詳しいのかという突っ込みは無しで。

オリンピックに出る決意を強くし、線路脇をの道をランニングする大谷でしたが・・・

線路脇のフェンスに集まって何か騒いでる人がいるのに気づき声を掛けたのが・・・

向こう側の土手からすべり落ちた子供が線路に横たわり、電車が来ているのが見えます。

大谷はとっさにフェンスを飛び越えて子供を助けに向かいます。

「な・・・・なんだ!?すげえジャンプ力・・・・!!」
「あれは・・・・バレーの大谷だ・・・・!!」

と集まっていた人達もすぐに気づきます。

そして、子供を助けるのに成功し・・・

「や やった!」
「間一髪・・・・さすが運動選手・・・・」

と驚きと感動の声があがります・・・

しかし、フェンスに何かが飛んできてぶつかります。

それは・・・

ちぎれた大谷の右腕なのでした。
間一髪電車に轢かれずに済んだものの、その代償はあまりにも大きいものとなりました。

大谷の脳裏にもそれを伝える新聞記事の見出しが浮かびます。

それを知った五輪強化委員も大谷ぬきではメダル取り計画も絶望と頭を抱えてしまいます。



城南大付属病院に運ばれた大谷でしたが、集まった形成外科医達は切断された腕を見て切断面があまりにも酷すぎて、たとえ接合しても役に立たないと匙を投げます。

腕の筋肉は

手首を背屈する筋、親指を背屈する筋、指 手首を伸ばす筋、手首を掌屈する筋、指を曲げる筋

背屈・・・手指を甲側に曲げる事
掌屈・・・手指を掌側に曲げる事

と複雑に組み合わさって構成されているので、ちぎれた場合は接合が複雑になり難しい事の説明がされます。

大谷も

「ヘヘヘ・・・・これでオレのバレー人生も終わりってわけか・・・・」

と完全に諦めてしまいます。


しかし、そこに現れたのがKでした。
どこでそんな情報を得たのか非常に不思議なのですがw
事故から数時間も経ってないのにどこの病院に運ばれたのかも把握しているとはただ者ではありません。

流石は裏の医師。
独自の情報網もしっかりしているようです。

しかし、そこにはKを知ってる逆巻助教授もいたのでした。
そう、Kに殺された(そう思い込んでる)大河内学長の元主治医です。

血相変えて連絡したのは言うまでも無く、橋爪です。

大谷は

「ここは城南グループの病院だぞ?とっとと逃げろ・・・・!!」
「早く!!」
「おめえは追われてんだろ・・オレなんかの手術をしたら・・・」

と言いますが、Kはそんな事は気にしません。

他の医師は切断面が酷すぎて接合してもハシも持てないと完全に諦めているのですが。

「もう一度バレーができる体にしてやる」
「オレを信じろ!!」

と自身ありげに宣言します。


逆巻助教授は橋爪に急いで連絡します。

「Kがまたこの城南大に現れたんです!!」

「そこにいる?また城南大に顔を出すとは何を血迷ったか・・・・」

橋爪にとっては宿敵のKが城南大に現れたのは飛んで火にいる夏の虫という感じです。

橋爪は足止めを指示します。
橋爪の左頬はKに殴り砕かれた際に手術した傷跡があります。

「フフフフやっと見つけたぞ・・・・しかも我々のふところに飛び込んでくるとはいい度胸だ!」
「大河内学長とこの顔のキズのカリ・・・・きっちりと返してやる・・・・」
「Kめ・・・・きさまの頭に風穴をあけてくれるわ!!」

とカリを返すどころか殺す気満々で銃を舐めながら喜んでいる真性のサドです。

以下、次回に続く。

切断四肢再接合術はもちろん保険適用手術です。
腕や足は144,680点なので、1,446,800円 三割負担なら434,040円です。

保険点数の計算法は点数×10円×負担割合ですので、

144,680×10×30%=434,040

となります。
しかし面倒なので、医療事務の現場では

144,680×3=434,040

と計算するのが普通のようです。

高額療養費制度が利用できますので、実際の負担額はかなり抑えられます。
高額療養費給付を受けるには自己負担額を一度払わなければなりませんが、その金を用意できない場合は後ほど還付される高額療養費を担保として融資を受けられる貸付制度初めから還付額を見越した自己負担限度額のみの支払いにする委任払制度が利用できる場合もあります。

四肢切断の応急処置

事故などで四肢切断が起こった場合、損傷した部分からの出血が酷い場合はきれいな布などで止血の為に切断面を強く圧迫して止血を試みます。

紐などで縛って止血を試みるのは動脈出血を止められない上に、うっ血させる事で静脈出血を増やしてしまうので、推奨されません。

出血を少なくする為に、腕や足の根元を縛るという俗説がありますが、傷口の上部を縛るのは毒蛇に噛まれた時の応急処置であり、混同されたもののようです。

止血の際は傷口を押さえるのが基本です。
切断以外のケガではあまり強く押さえては痛い上に止血効果がありませんので、優しく抑えて止血を図りましょう
強く押さえすぎると傷口に集まった血小板の効果が弱くなりますので、注意すべき事です。

採血の際に静脈を浮き出させる為に縛ったりしますが、それと同じ理屈で、縛るとうっ血して縛られた血管内の血圧が上がってしまい、止血の為に集まった血小板も流されてしまうのです。

切断面が綺麗に切れていて、再接合手術が出来そうな場合は切断された四肢をビニール袋のような水を通さない袋に入れて、氷を浮かべた水で冷やしながらすぐに病院に運びましょう。

直接水に入れたり、氷だけで冷やすのは組織の壊死や雑菌の感染などの恐れがありますので、絶対にしてはいけません。


泥や砂が付いている場合は感染症で接合が不可能になる恐れがありますので、水道水で洗い流して運ぶのがベストです。
ただし、石鹸を使ったり切断面をこすってはいけません。

当然ながら、切断四肢には血液が通いませんので、切れた瞬間から細胞の壊死が始まります。
四肢の保存状態にもよりますが、切断から6時間から12時間以内なら接合が可能と言われています。
12時間以上経ってから接合に成功した例もありますが、なるべく早く接合した方が成功率が高いのは言うまでもありません。

posted by しりうすぅ at 22:24| Comment(0) | スーパードクターK | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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